2024年10月スタートの火曜日夜9時のドラマ「民王R」。
いよいよ入れ替わりの黒幕とその目的が分かる!最終回となりました!
ドラマ「民王R」の感想を綴っていきます。
ネタバレありなので、まだ観ていない方はご注意くださいね・・・。
・ドラマ「民王R」最終回のあらすじ&感想(ネタバレあり)
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最終回(第8話)「総理とAI」あらすじ(ネタバレなし)
ついに動き出した民政党のドン・二木正一(岸部一徳)。民政党を離党して新党『本家民政党』を立ち上げ、武藤泰山(遠藤憲一)率いる武藤内閣に不信任案を突きつけたのだ!『本家民政党』は民政党の4割の議員を取り込み、さらに二木はスキャンダルで切り捨てかけた《永田町のプリンス》白鳥翼(溝端淳平)をも仲間に引き入れようとしていた。
このままでは不信任案が可決され、内閣総辞職か解散総選挙を選ぶことになる泰山。しかし泰山は官房長官の狩屋孝司=カリヤン(金田明夫)や書生の田中丸(大橋和也)らに「国民を信じる」と宣言し、解散総選挙に打って出ることを決めるのだった。時を同じくして、泰山に関する暴露や陰謀論の動画配信を世に放っていた覆面配信者が政治評論家の蓮沼清彦(満島真之介)だったことも判明。いよいよその仮面を脱ぎ去り、新党『ネオニッポン』の旗揚げと政界進出を表明する。「こんな泡沫政党は相手じゃない、あくまで敵は『本家民政党』だ」と息巻く泰山に、秘書の冴島優佳(あの)は不安そうな表情を浮かべ…?
優佳の不安が的中したのか、民政党vs本家民政党の一騎打ちと見られた選挙戦はネオニッポンも加えた三つ巴の様相を呈してくる。アイドルや元アナウンサーなど有名人を続々出馬させる戦略でネオニッポンは一躍、一大政党に。時流を読んだ二木は、ネオニッポンの蓮沼に近づき、ある提案を持ちかけて…。
そんな中、公安の新田理(山内圭哉)が、一連の入れ替わりの黒幕とみられるナリタカンパニーの成田崇彦(中村育二)の身柄を拘束し、対策本部に連れてくる。対面した泰山は、成田から衝撃の事実を告げられ…!?
やがて真の黒幕が動き出し、明らかになる裏切り者の正体…。そして入れ替わりテロは思いもよらぬ方向へと進んでいく!
「民王R」公式サイトより
最終回あらすじ&感想(ネタバレ有り)
正直に言って、ちょっとガッカリな最終回でした。
今回の入れ替わりはAI。でも、だからどう、ということはあまりありませんでした。
前回の妊婦さんまでの入れ替わりの黒幕は成田でした。
その理由は、国民の置かれている実態を、総理に体感して知ってほしかったから、というものでした。
ちゃんとその意図通りになり、
泰山は国民のいろいろな問題に直面して、政治家としてそこを改善しようと頑張って、少しずつ世の中が変わっていった部分もありました。
でも、その後、入れ替わりの技術はすべて成田の息子である蓮沼に奪われた、といい、
「息子を止めてください!」と泰山に頼みます。
じゃあさ、息子に奪われた時点で、言いに来るなりなんなりすれば良かったのでは?
てか、今までどこにいたの?どこに隠れていたの?どうやって今回見つかったの??
なんか、いろんなところの作りが最終回は雑なんですよね~。
その時に泰山はAIと入れ替わってしまい、
本人の意識は蓮沼が作った仮想世界に行ってしまっていました。
そしてそこにいたのはムキムキマッチョのなった田中丸でした。
そう、裏切り者は田中丸だったのです。
そこでは課金すれば自分の好みの外見に変更することができるといい、田中丸はマッチョになっていました。
前回冴島に「私、マッチョが好きなの」って言ってフラれましたからねw
未練タラタラなんですねw
そこは、住民が自由に幸せに何の苦労もなく暮らせる理想の世界だ、と蓮沼は言います。
・・・え?
マトリックス?
現実世界に行き詰まった人たちがチップをつけることで脳波がこの世界につながる・・・。
えーと、
現実の自分は?
泰山はAIが入っているけど、他の人は?
他の人もAIが入っているの?入ってその人のフリをして生活をしているの??
そこはお金の心配とかをしなくてもいい理想の世界なのに、
好みのアバターにしたり元に戻すのにだけ課金が必要なの??(880円だけど)
ログインしている時だけ現実逃避をしても、
現実は何も変わらないし、
ずっとこっちの世界にいるなら、現実の自分の体は?現実の自分がちゃんと社会とつながっていかないと、生きていくことが出来なくなるよね??
現実の世界の自分がいなくなったら、仮想現実にもいられないよね??
ベーシックインカムを導入する、というけど、
それだけでは解決しない問題がたくさんあるよね??
泰山が直面してきた問題は、生活費だけの問題ではなかったですよね・・・。
結局は、なんの解決にもなっていないよね???
・・・という、謎しかない展開でした。
なんか、いろいろ説明がつかなくて。
マトリックスの現実は人間はカプセルの中で培養されているだけだけど、
民王Rの現実はちゃんと現実の社会があるから、そういうことでもないし・・・。
田中丸の裏切りも、
結局、泰山たちと問題解決していくのは楽しかった・・・とか言っていて、
なんだかうっすい裏切りでしたし(笑)。
最終回の、話を進めるために各キャラの行動が設定されていただけって感じでした。
貝原さん帰ってきてくれたけど、
ちょっと助けになった感じはしますけど、
そんなにすごい活躍でもなかったですし、旅の謎は謎のままでしたし・・・(きっとスピンオフドラマがあるんだ、と思っていますけどw)。
貝原さんのモザイク処理のお土産もちょっとスベっている感じ・・・。
泰山は仮想世界でそこにいる人たちに向けて、
国民一人一人と向き合うことを誓い、「国民こそが民の王であーる」と言います。
蓮沼は逮捕され、泰山は国民の支持を取り戻し、選挙にも見事勝利します。
カリヤンも当選、民政党で泰山を支えると言っていた白鳥も当選しました。
ファンタスティックに、クールに、エキゾチックに総理を支えていくそうですw
(それを言うならせめてエキサイティングなのでは・・・とは思いましたがw)
二木も実はいい人だった?みたいな感じになっていましたが、
イヤイヤ、腹黒だったし、自分自身の最悪を避けただけだから・・・と思いました。
最後の最後は、また入れ替わりが??
みたいなラストになっていましたが、
蓮沼が逮捕されたので、もうその技術を持っている人はいませんし、
「解決していない国民の問題はまだまだあるよ」という比喩なのだろうと思っていますが、スッキリしないなあ・・・と思いました。
ずっと面白く観てきただけに、
最後の最後でちょっと残念な感じにはなってしまいましたが、
とりあえず、黒幕の設定に無理がありながらも(そもそも脳波の入れ替わりというのが無理なんですがw)意図は分かったので、
まあ、いいか、と思っていますw
遠藤憲一さん、お疲れさまでした!
仮想世界での全員泰山は、マジで不気味でした(笑)!!
翔くんは結局出て来ませんでしたね・・・。残念。
「未曾有(みぞう)」は読めるようになっていましたが、「順風満帆」はよめないままでしたね・・・(笑)
「民王R」放送、配信
放送:毎週火曜日21:00~ テレビ朝日系列
配信:TVer、TELASA、
原作
今回は「Inspired by 池井戸潤「民王」」となっていて、直接の原作はありません。
前作「民王」は小説の「民王」ほぼそのままの内容となっていて、
今回の「民王R」はその中のキャラクターや入れ替わりの設定が使用されています。
まとめ
今回の入れ替わりはAI。
前回までの入れ替わりの黒幕は成田、そして今回の入れ替わりは成田の息子蓮沼の仕業だということが分かりました。
仮想世界に理想の日本を作ろうとしましたが、蓮沼は失脚、泰山が国民の支持を取り戻し、総理に返り咲きました。
うすうす漂っていた説教臭さが、最終回では全面に出てしまったかな~、という感じでしたし、設定に無理があるにしても、どうにかつじつまを合わせてほしいのに納得できるような意味づけが出来ていない感じも残念でした。
ただ、全体を通してドラマは楽しく観ることが出来ましたし、毎回入れ替わった人に完璧になりきっている遠藤憲一さんはすごかったです。
意外と貝原さんがちょこちょこ出て来たのは嬉しかったですが、最終回はもっとたくさん出てくれてもよかったですw
現実の世界でも、実際に入れ替わることは無理でも、政治家のみなさんには同じように当事者の気持ちで問題と向き合ってほしいです。そして、本当に国民のためになる政治をやってほしいな・・・と思いました。
そして、たしかに前作の「民王」はずっとおもしろかったなあ・・・と思い出したら、そちらもまた観たくなってしまいましたw
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