前作「民王」から9年ぶりの続編となる「民王R」。
この「R」には「Renewal」「Return」「Reboot（再起動）」、さらに「Random」の意味が込められています。
前作の原作は池井戸潤さんの小説「民王」が原作でしたが、
今回の「民王R」の原作はどれになるのか調べてみました。
・ドラマ「民王R」の原作はあるのか
→ない
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ドラマ「民王R」の原作について
一言でいってしまうと、今回の「民王R」に相当する原作はありません。
公式サイトでも「Inspired by 池井戸潤「民王」」となっています。
前作の「民王」は「総理である武藤泰山と大学生の息子の翔の中身が入れ替わってしまう」というお話しで、
原作小説「民王」そのままのストーリーでした。
今回はその「民王」の設定を参考にした、
完全なドラマオリジナルストーリーとなります。
小説の方では続編として「民王 シベリアの陰謀」という本が出ていますが、
こちらは今回の「民王R」とはまったく違う話になっています。
やっぱり「民王」が人気だったのは、
総理と大学生のバカ息子が入れ替わってしまい、
そのドタバタがあること、
でも、入れ替わったことで見えてくる視点、気づきなどがあり、
そのことによって政治も人間関係も良くなっていくところ、などがあったからだと思います。
前作の時から、
「こんな人と入れ替わったらどうなってたかな？」
「こんな人と入れ替わったらこうなるのかな？」
なんてアイディアもあったことだと思います。
実際、日々の暮らしの中で政治家を見ていたり、
ニュースを見たりすると、
「実際に月収15万円で暮らしてみろ！」とか
「現場で働いてみてから言え！」とか
言いたくなることありますよね？
今回のドラマで、総理になった武藤泰山が入れ替わる可能性があるのは「国民全員」ランダムに！
なので、いろんな立場の人と入れ替わって、
いろんな実際の国民のリアルな声を聞いていってくれるのではないかなー、と思います。
そしてその立場になった泰山のアタフタする様子と、
突然泰山になってしまった国民の言動がまたまた面白いコメディになっていると思いますし、
けっこう、スカッとする話にもなっているのではないかなー、と思います！
予習は必要？
今回は完全に小説とは違うストーリーですし、
キャストもだいぶ一新されているので予習しなくてもドラマは楽しめると思います。
ただ、やっぱり登場人物の人間関係や、
最初の入れ替わり事件、その顛末などが分かっているとより一層楽しめると思うので、
前作のドラマを見るか、小説だったら「民王」を読んでおくといいと思います。
時間がない方には、小説の方がすぐに読めるのでおすすめです！
小説「民王」
民王
混迷する政局の中、熾烈な総裁選を勝ち抜いて内閣総理大臣に就任した与党民政党の政治家・武藤泰山。低迷にあえぐ支持率を上げようと意気込んだのも束の間、まさかの”事件”に巻き込まれ、国民に醜態をさらすことになる。その頃、泰山のバカ息子・翔にも異変が。夢か現か、新手のテロか。直面する国家の危機に、総理とバカ息子が挑む”笑撃”のサスペンス。彼らは果たして、日本の未来を救えるのか――。
角川文庫公式サイトより
著者：池井戸潤
発売日：2019年10月24日
出版社：角川文庫
民王 シベリアの陰謀
「新種のウイルスだそうです」
第二次内閣を発足させた総理大臣・武藤泰山のもとに驚愕の報が飛び込んだ。人を凶暴化させる謎のウイルスに、内閣最大の売りであるマドンナこと高西麗子環境大臣が感染したというのだ。しかも感染源はシベリアからとの情報が。急速な感染拡大、陰謀論者の台頭で大混乱に陥った日本を救うべく、泰山はバカ息子の翔、秘書の貝原とともに見えない敵に立ち向かう！ 抱腹絶倒の政治エンターテインメント、待望の続編。
角川文庫公式サイトより
著者：池井戸潤
発売日：2024年05月24日
出版社：角川文庫
ドラマ「民王R」
放映日
毎週火曜日21：00～
2024年10月22日（火）21：00（初回拡大スペシャル）
テレビ朝日火曜9時枠
キャスト
武藤泰山（むとうたいざん）：遠藤憲一 元内閣総理大臣の民政党議員★
田中丸一郎太（たなかまるいちろうた）：大橋和也 泰山の書生
冴島優佳（さえじまゆうか）：あの 泰山の新たな公設第一秘書
猫田マモル（ねこたまもる）：山時聡真 警視庁公安部所属
蓮沼清彦（はすぬまきよひこ）：満島真之介 政治評論家
新田理（にったさとる）：山内圭哉 警視庁公安部刑事★
白鳥翼（しらとりつばさ）：溝端淳平 民政党・政調会長
狩屋孝司（かりやこうじ）：金田明夫 武藤内閣の内閣官房長官★
二木正一（にきしょういち）：岸部一徳 民政党の最大派閥・二木派のドン
武藤綾（むとうあや）：峯村リエ 武藤泰山の妻★
★：前作からの続投
まとめ
今回の「民王R」にそのままの原作はありませんが、
前作「民王」の原作となった小説からインスパイアされたドラマオリジナルストーリーとなっているので、
こちらの小説を読んでおくといいかと思います。
原作小説の方の続編「民王 シベリアの陰謀」は今回のドラマとはまったく違う話なので、
ドラマの原作として読む必要はありません。
こちらはどちらかというと息子の翔と秘書の貝原が、未知のウイルスと戦っていく話です。
コロナウイルスとその頃の世界の様子を彷彿させるお話しですが、
もちろんコメディ要素たっぷりなので、それほど深刻でなく、バカバカしさもたっぷり詰まっていながら、
親子愛などもあり、じーんとする話でもあります。
なので、ドラマ原作ではないけど「これはこれ」という感じで読むのはちょーおすすめです！
「民王」の設定をもっと自由にパワフルにしたドラマオリジナルストーリー、
毎回、どんな人と入れ替わって、どんな騒動を巻き起こしていくのか、
ドラマのスタートがとても楽しみです！
